2007年06月27日

料金だけの問題ではないような

柏市が利用料助成 市内展開の『十坪ジム』に来月から
柏市で展開されている十坪(約三十三平方メートル)ほどの小さなスポーツジム「十坪(とつぼ)ジム」をテーマにしたシンポジウムが二十六日、柏市の東京大柏キャンパスで開かれ、高齢者の体力向上に効果を挙げていることが報告された。市は「介護予防や医療費抑制につながる」として来月から、ジム利用料の助成制度を始める。
東京新聞 2007.06.27)

記事によると、利用者(会員)数は当初予定の1/4程度にとどまっており、そこで、市は利用促進のために利用料助成制度を始めるそうだ。
週1回利用で1ヶ月あたり3,500円、週2回利用で1ヶ月あたり7,000円が妥当な金額かどうかわからないが、料金が「高い」という声はよく聞かれる。地域のスポーツクラブは、もっと広いスペースでさまざまなプログラムが提供されて、日中利用だけでほぼ同じ料金。割高感は否めない。

また、効果はあるかもしれないが、十坪という限られたスペースで運動する様子を想像してもあまり楽しそうには見えない。もちろん、市内各地区の身近なところにそのような施設があること自体は、非常に有意義だろう。しかし、それが地域の中心になるかどうかは、単純に「介護予防効果が高い」だけじゃだめだろう。人間は効果・効用だけでモノを選択する生き物ではない。

ところで、スポーツクラブは現在、昔の銭湯のようなコミュニケーションのための場も提供している。
銭湯はすべての年代のための施設で、その中でそれぞれが様々な関わり方で利用できる街の憩いの場兼情報センターだった。そこには高齢者のための銭湯などはなかった。あっても誰も行かないだろう。

スポーツクラブは、いかにも「お年寄り」のための施設に行くことを嫌う、元気なシニアにとって体作りのためにはいい場所だ。設備は充実しているし、マンツーマンではないにしても若いインストラクターがついていてくれるので、安心だし楽しい。
一方で、十坪ジムは高齢者の「介護予防」に特化した施設のようで、そういう施設に、まだ介護保険の世話にならない(なりたくない)元気を自負している高齢者がわざわざ行きたいと思うだろうか?

利用料が安くなれば、「お買い得感」で一時的に利用率は伸びるかもしれないが、継続的に施設利用が伸びるかどうかは疑問が残る。

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