柏市は農薬を「極力使わない」市である
農薬の抑制進まず
学校や保育所、公園などでの農薬散布を最小限にするよう、国が03年と今年1月に繰り返し求めた通知が、県内では浸透していない。市民団体の要請で調査した結果、八千代市では散布する対象樹木や害虫を特定しないばかりか、通知で禁じた有機リン系殺虫剤の混合使用も行っていた実態が判明。8月に環境省から指導を受け、来年度に向け改善に乗り出した。が、「極力まかない」方針を掲げる自治体は柏市や成田市などまだ少数派だ。
(朝日新聞 2007.10.11)
柏市が実は、農薬を極力まかない方針を掲げている自体のひとつであることを、この記事を見てはじめて知った。
そういえば、以前市職員と街路樹の毛虫退治の話しをしたときに、柏市は害虫被害にあった樹木だけ、できるだけ薬を使わないで対処する方針だと聞いたことがあった。
その時は、それがそれほど特別なこととは思いもよらなかったが、今思えばけっこう頑張っているのだなあと少し感心した。
どうしても毎年夏の恒例行事、手賀沼周辺の水田で行われる農薬空中散布のイメージが強く、とてもそのような取り組みに前向きな自治体には思えなかったのだ。
「7月○○日に農薬空中散布を行うから近づくな」という看板を見ると、そのような農薬がふりかかった米を食べていることにいい気持ちはしない。農薬散布後に田んぼに行き、トンボのヤゴなどが腹を上にして浮いている姿をたくさん見るとがっかりする。
この記事は、特に農業における農薬を問題にしているのではなく、公共施設等における植樹に対する農薬散布について問題にしているので、一概には一緒にできないのだが、農薬が少なくてすむのであればそれにこしたことはない。
記事によると、農薬散布を極力しない自治体は柏、流山、成田、市原市などらしい。他の自治体の中には、担当課がどのような農薬を使用しているか把握していないところもあったというから、劇薬に対する意識の低さは、かなり危険な状況のようだ。特に有機リン系農薬は神経毒性がある。サリンなどと同種のものだ。
そうでなくても現代の子どもたちは、さまざまな化学物質に取り囲まれて、非常につらい思いをしている子どもも少なくない。せめて学校くらいはそれに対する配慮があってもいいように思うのだが。
一方で、春の見栄えだけで桜を植えているところが多く見られるが、9月頃は逆に虫に食われ放題の葉が見苦しい状況も多く目にする。
また、ごく個人的なことであるが、先月、夜の暗がりの中で気がつかずにチャドクガの幼虫の群れに右腕が触れてしまい、ひどい目にあった。
これだけ生態環境が歪んでしまった、いびつな都市の中で、まったく農薬を使わないことも暴論だろうが、そのいびつな状況を少しでも自然な方向にすることも含めて、農薬を使わないことを目指していくことは、きっと必要なことであろうと思う。





